こんにちは、Takaakiです。 新しいスナップショットのお知らせです。
今回は、プロファイルマネジメント機能の向上、悪質広告へのブロック、Razer Chromaヘッドセットへのサポート追加、Twitterパネルでクラッシュする件への修正、WhatsApp Webやgoogle.com使用時に表示がおかしくなる件への修正が入っています。
よりシンプルなプロファイルマネジメント
Vivaldi 2.4 より、ユーザープロファイルへのサポートが入りました。これにより、OSログインユーザー切り替えや別プロファイルでのインストールを経ず、一つのVivaldiを複数のユーザーで使用することが可能になりました。リリース後から、選択したユーザープロファイルに紐付いたアバターを変える手っ取り早い方法があると良い、という要望がありました。Chromium由来のデフォルトアバターセットも、必ずしも好評ではありませんでした。
Vivaldi 2.5 からは、Vivaldiでログインしているユーザーのアバターが使用されるようになりました。このアバターは自分で好きな画像が設定できるため、以前より自分のユーザーらしさが増しました。ただし、同期を使用していない場合は、デフォルトのChromiumセットが使用され、プロファイルの切り替えもやや面倒なものでした。
そのため、今回から同期していないプロファイル使用時でも、簡単にプロファイルを切り替えることができるようになりました。新しいアバター間での切り替え、プロファイルの追加や削除も、全てポップアウト表示のダイアログから可能です。
「不正な」広告をブロック
時に、あからさまに悪質なものがあるのが、広告というもの。Chromium 71にて、不正(誇大、虚偽的)な内容を発してくる広告主をブロックする機能が追加されました。Chromeが受け取るのと同じ方法を通じて我々にブラックリストが提供されるわけではないため、Vivaldiではこの機能を単純に有効化することはしませんでした。元はGoogleにて編纂されるリストではあるものの、今回から我々のサーバーから直接ブラックリストを取得するようにしたことにより、この機能をVivaldiで使用する手筈が整いました。
この機能はデフォルトで有効になっていますが、プライバシー設定から無効にすることができます。
スプーフィング対応
サイトによっては、Vivaldiユーザーがはじかれ、本来とは異なる動作をするように組まれたものがあります。これは「ユーザーエージェント」というものを見ることにより、可能です。ユーザーエージェントは、ブラウザーからウェブサイトに対し送られる情報に含まれています。
ウェブサイトの開発者チーム側は、テスト済みのブラウザーのみアクセス可能とすべき、ということで単に済ませていることがあります。VivaldiはChromium/Blink(もっとも使用人口の多いレンダリングエンジンのひとつ)の最新版を使用し今日のウェブスタンダードに則っているため、ブロックされるもっともな理由は基本的にありません。しかし実際はブロックされることが、割りとあるのです。
これを避けるためには、該当するサイトにフェイントのユーザーエージェントを送ること(スプーフィング)になります。Vivaldi 2.5では、Chromium由来でネットワークコネクションの機能に変更があり、ユーザーエージェントのスプーフィングが効かないサイトが出て来ました。そのため、以前解決していたサイトで、またVivaldiユーザーが難儀することがありました。今回Vivaldi内でスプーフィングに関する修正を行ったため、WhatsApp Webやgoogle.comでの表示が直っている見込みです。
他のウェブサイトでも挙動がおかしい場合、ユーザーエージェントが影響している可能性があります。疑わしい場合、マニュアルでスプーフィングを行う方法をお試しください。
Razer Chroma ヘッドセット
Vivaldi 2.5 では、WindowsでRazer Chromaのデバイスとのライティング連携が可能になりました。ただし、ヘッドセットは対象ではありませんでした。ヘッドセットの光がタブの色とマッチしても、頭につけていると目に見えなから対象外で良いのではないか… という考えだったのですが、リリース後、なんとリクエストがありました!ではどうぞ、ということで、本スナップショットから、Razer Chromaヘッドセットへのサポートが入っています!
ダウンロード (1546.4)
- Windows: 64-bit for Win7+ | 32-bit for Win7+
- macOS: 10.10+
- Linux: DEB 64-bit (推奨) | DEB 32-bit
- Linux: RPM 64-bit (推奨) | RPM 32-bit
- Linux: DEB ARM32-bit (サポート対象外) | DEB ARM64-bit (サポート対象外)
- Linux: non-DEB/RPM [help]
変更ログ
- [新機能][プロファイル] ポップアップでの追加と削除のサポートを追加 (VB-52800)
- [新機能][プロファイル] ポップアップ内のアバター編集を許可 (VB-51350)
- [新機能][パネル] ウィンドウパネルに未読カウンターを追加 (VB-35467)
- [新機能] 「悪質な」広告へのブロックに対するサポートを追加 (VB-46155)
- [新機能][Razer Chroma] ヘッドセットデバイスへのサポートを追加 (VB-53039)
- [新機能][設定] 検索欄で選択した検索エンジンのファビコン表示を可能に (VB-2610)
- [新] エラーページの画像を更新 (VB-52938)
- [リグレッション] google.comの検索欄に記載されたテキストが、リダイレクトを経た場合、表示位置がおかしくなる:ユーザーエージェントに起因するためスプーフィング (VB-51893)
- [リグレッション] WhatsApp Webが使用できない:ユーザーエージェントに起因するためスプーフィング (VB-52078)
- [ブックマーク] インポートしたブックマークにフォルダー名がない (VB-52691)
- [ブックマーク] インターナルページをブックマークバーからブックマークフォルダーに追加できない (VB-30881)
- [拡張機能] 拡張機能によるタブやオプションページで開発者ツールを使用するとクラッシュする (VB-49764)
- [拡張機能] “プライベートウィンドウでの実行を許可”を選択すると、拡張機能アイコンが最後尾に表示される (VB-52550)
- [キーボード] システム側で規定されているショートカットを使用不可に (VB-51765)
- [キーボード] Escでページ内検索とクイックコマンドの両方が閉じる (VB-51886)
- [キーボード][拡張機能] ショートカットが使用できない (VB-14668)
- [Mac][キーボード] 全てのウィンドウが最小化されているとき、⌘Nで新しいウィンドウを開く以外に全ウィンドウを再び開く (VB-23789)
- [テーマ] エディターのカラーピッカーがずれている (VB-52766)
- [同期][スピードダイヤル] 列と幅を同期させない (VB-52389)
- [同期] 同期の際にクラッシュが発生することがある (VB-43254)
- ウェブパネルでTwitterを開くとクラッシュし、再起動が困難となる (VB-53078)
- マウスが速く動くとタイルしたタブのサイズ調整ができなくなる (VB-43950)
- モーダルダイアログへのクリックが失敗する (VB-52859)
- ピン留したタブの最小化するオプションが、最小化したタブが無効になっていると効かない (VB-52852)
- タブアニメーションパフォーマンスの改善 (VB-52682)
- 左側のパネルのダウンロードセクションの小数点の表示方法を変更 (VB-32813)
- 検索欄の入力履歴ドロップダウンで時々キーボードによるフォーカスが効かないときがある (VB-52629)
- 通知許可ダイアログがアドレス欄でアイコンに重ならない (VB-25242)
- 検索欄の検索候補がポップアップウィンドウの途中で切れている (VB-52616)
- ミドルマウスボタンをタブ上以外で押しても、タブ上で離すと閉じる(VB-43962)
- ロングタッチでコンテキストメニューが開いた上でデフォルトアクションが実行される (VB-50393)
- 翻訳の更新
メインの写真は、Kotaro Maruyamaより。
Vivaldi
Takaaki